「推し活」をさまざまな角度から知るべく、「宝塚歌劇団」「K-POPアイドル」「お笑い芸人」「ショーのキャラクター」「ゲームのキャラクター」といった、それぞれ違うジャンルの推しを持つ甲南女子大学生5人にインタビュー。現役大学生のリアルな声を調査してみると、バラエティ豊かな推し活事情が見えてきました。共通するのは「推しへの大きな愛」と「感謝の気持ち」。推しを持つ人生の素晴らしさを、熱く語っていただきます。
【宝塚歌劇団推し】
推しがいて、
私の人生に彩りができました
さっそくですが、R.Hさんの推しについて教えてください!
R.Hさん:私は宝塚歌劇団のファンで、雪組の男役「朝美絢」さんがご贔屓(ごひいき)です。あ、ご贔屓というのは宝塚でいう「推し」を指す言葉です。
宝塚独自の推し活ワードがあるんですね。推し活歴はどれぐらいですか?
R.Hさん:かれこれ4年目ですね。初めて母と一緒に観に行った公演で衝撃を受け、ご贔屓ができ、みるみるうちに宝塚沼へ……(笑)。宝塚ではご贔屓ができた時に「贔屓が花束を持ってやってくる」なんて表現をすることがあるんです。まさにその通りで、気付いたら惚れてしまっていました。
宝塚らしい、素敵な表現ですね。R.Hさんを虜にした、朝美絢さんの魅力は何ですか?
R.Hさん:まずは、人目をひく美しいお顔ですね。宝塚の男役の王道であるクールタイプの顔立ちではなくって、アイドルのような顔立ちなんです。
たしかに華やかなお顔ですね。
R.Hさん:『ひかりふる路』のサン=ジュスト役や、『壬生義士伝』の斎藤一役など、感情の重たい役が多いんですが、眼力がすごい方なので、それがとってもハマり役で。それに、歌も演技もどんどん上手くなっていく朝美さんの努力を惜しまない姿に、ますます好きになっていきました。
公演はどれぐらい観に行かれるんですか?
R.Hさん:1公演につき6~7回は行きますね。宝塚大劇場での公演だけではなく、東京国際フォーラムや梅田芸術劇場、地方公演などに行くこともあります。
グッズもいろいろあるとお聞きしました。
R.Hさん:『歌劇』という、宝塚の月刊誌にポストカード、クリアファイル、ポートレート、カレンダー、写真集、DVD、CD、ペンライトなど、本当にもりだくさんです。公演のプログラムにしても宝塚版と東京版の冊子があり、それぞれ内容が少し違っているので、どっちも欲しくなってしまうんです。
グッズも手厚くて、さすが長年ファンとともに歩んできた劇団ですね。宝塚はファンのマナーがすごく良いともよく聞きます。
R.Hさん:出待ち(※)でも皆さんすごく綺麗に整列されていますね。私がそんなファンの中に入れるのかなと最初は思っていましたが、自然とマナーが身につきました。ジェンヌさんにお手紙をお出しすることもできるんですが、暗黙のルールもあります。小さすぎず細すぎない線で書くこと、内容は簡潔にまとめて3~4枚も書くのはやめること、など……。
(※)コロナ感染防止のため、当面の間は楽屋入り待ちや出待ちは禁止されています。
そんなところまで! 推しへの配慮がすごいですね。
R.Hさん:ジェンヌさんはお忙しいので、なるべく負担にはなりたくないんです。そうやってご贔屓に直筆の手紙を書いて、ご本人に読んでもらえるのは、とても感慨深いものがありますよ。
宝塚では、心変わりして推しを別の方に乗り換える、いわゆる「推し変」というものがあまりないという話も聞いたことがあります。
R.Hさん:ご贔屓を決めたら、卒業するまで添い遂げられるファンが多い印象がありますね。ジェンヌさんたちはいつかは必ず卒業されるので、推せるときに推さないと……。退団の日には、ジェンヌさんもファンたちも白い服に身を包んでお見送りするという風習があります。
強い絆を感じますね……! R.Hさんが甲南女子大学に入学したのは、宝塚の影響もあるとか?
R.Hさん:甲南女子大学は、宝塚が好きな人間にとっては最高の環境なんです。宝塚歌劇講座A・Bという授業があり、エトワール宝塚観劇部という部活もあり、阪急電車(宝塚の運営元である阪急電鉄の電車)で通うので宝塚に貢献ができて、そのうえ大学と劇場が近いので入出待ち(※)もしやすい。まさにここしかない! との気持ちで入学しました。
(※)コロナ感染防止のため、当面の間は楽屋入り待ちや出待ちは禁止されています。
大学の授業やエトワール宝塚観劇部ではどのような活動をされるんですか? R.Hさんは部長をされているんですよね。
R.Hさん:宝塚歌劇講座の授業では、宝塚の歴史や伝統を勉強したり、昔の作品を観たりしました。より深く背景が知れるのでとても勉強になりますね。エトワール宝塚観劇部では一緒に宝塚大劇場に行ったり、部室で鑑賞会をしたり。コロナで開催できていないのですが、お茶会も早く復活させたいです。
最後に、宝塚の存在はR.Hさんの人生にどんな影響を与えましたか?
R.Hさん:彩りを与えてくれましたね。元々インドアだったのが、宝塚のおかげでSNSでファン同士で話をしたり、カフェに行ったり。外に出て人とつながるようになりました。宝塚という過酷な道を選んで、弛まぬ努力を続けて舞台で活躍されるジェンヌさんの姿が、私の活力になっています。
【K-POPアイドル推し】
推しが癒してくれるから、
国家試験の勉強も頑張れます
K.OさんはK-POPアイドルが好きとお聞きしました。どのグループを推しているんですか?
K.Oさん:私が推しているのは、「SEVENTEEN」という13人組の男性アイドルグループですね。2018年のヒット曲『Oh My! (어쩌나)』を聴いて、楽曲のかっこよさに惚れてしまって……。
SEVENTEENのどういうところが好きなんですか?
K.Oさん:歌もダンスもバラエティもいつも全力で、私たちカラット(SEVENTEENファンの呼称)に応えてくれようとするところですかね。今、日本でツアーをやっているんですが、そこでも頑張って日本語で喋ってくれるのが嬉しくて。
ファンに向き合ってくれて、一方通行じゃないのは嬉しいですね。特に好きなメンバーはいますか?
K.Oさん:基本は箱推し(グループ全員が推し)なんですが、特に誰かと言われると、ジョシュアが一番で、次にジョンハンでしょうか。
推し活としてはどのようなことをしているんですか?
K.Oさん:ライブはすごく行きたいのですが、実は落選してばかりで行けたことがなくて……。していることで言うと、推しのトレーディングカードが欲しいのでCDはよく買いますね。ついてくるカードがランダムで、多い時は同じアルバムを5枚買いました。
K.Oさん:SEVENTEENのドキュメンタリー映画が公開された時にも特典でカードがついてきたんですが、推しのジョシュアのカードがどうしても欲しくて、映画の前売りチケットを8枚ぐらい買いました。発売日の開場2時間前、朝8時から並んだら私が2番目で。なんで誰も並んでないんだろうと思ったんですが、私が開場時間を1時間早く間違えていたんです。そんな私よりも先に来ている子がいたことには驚きましたね。その子と仲良くなって、Instagramで繋がりました(笑)。
そういったファン同士の交流も楽しいですね。推しのカードは手に入りましたか?
K.Oさん:肝心のカードは自力では推しを引けなくて……。映画館の前で、ファン同士で声をかけあって無事にジョシュアと交換することができました。
それはよかったです! ほかにもしている推し活はありますか?
K.Oさん:日常的にしていることだと、動画を見たり、音楽を聴いたりですね。YouTubeやTikTokのほかに、V LIVEやWeverseというK-POP専門の動画配信アプリもあって充実しているんです。ただ、ハングルが基本なので、今韓国語を勉強中です。
韓国語はどうやって勉強しているんですか?
K.Oさん:叔母が今韓国に住んでいて、パートナーの叔父さんが韓国人なんです。叔父さんが「これを訳してみて」と携帯で韓国語の問題を送ってくれるので、とても勉強になっています。
K.Oさんは医療栄養学科3年生ということで、管理栄養士の試験を控えているんですよね。
K.Oさん:はい、国家試験なのでなかなか大変で……。試験問題の過去問を勉強しているんですが、200問もある分厚いプリント集は開くのにも抵抗があって。学科の友達とどうすればモチベーションアップになるかなって考えて、表と裏表紙に推しの写真を貼り付けてみたんです。すると、カバンから出す度に表ではジョシュア、裏ではジョンハンが微笑んでくれている。それだけでやる気になって、思わずページを開いてしまいますね!(笑)。
K.OさんはCartoon部の部長もされていますよね。学業に部活に推し活、どのように両立しているんですか?
K.Oさん:テスト期間中は勉強が6~7割、 推し活が2割、Cartoon部が1割みたいな配分で。普段は学業が3割、推し活が5割、部活が2割みたいな感じですかね。それぞれの時期でメリハリをつけています。さっきの表紙もそうですが、推しによってやる気が出たり、疲れた時にも癒されるんです。推しという存在がいるからこそ、逆に勉強も頑張れると思っています。
【お笑い芸人推し】
笑うことで悩みもストレスも全部、
忘れられるんです
M.Sさんの推しは何ですか?
M.Sさん:私はお笑い芸人が好きで、今は特に「ダイアン」と「マユリカ」の2組を推しています。
ハマったきっかけは何だったのでしょうか?
M.Sさん:もともとお笑いは好きでテレビではよく見ていたのですが、がっつりハマったのは高校生1年生のころ、両親が劇場までお笑いを見に連れていってくれたのがきっかけですね。やっぱり生で見る芸人さんは一味違って、おもしろさに圧倒されました。それから色んな芸人さんのネタを見るようになって、ダイアンやマユリカに辿り着き、気づけば推すようになっていました。
2組の魅力はどういったところだと思いますか?
M.Sさん:マユリカとダイアンは共通しているところがあって。ラジオがおもしろくて、2組とも幼馴染で仲が良いところ、あとは人間味がすごく溢れているところ。仕事しんどいとか言っちゃったり、マユリカは度重なる遅刻で謹慎している過去があったり(笑)。噛み倒してネタを飛ばして、それがまた笑いにつながっていたり。ダイアンなんて、ほとんど新ネタを作らないんですよ。寄席公演でも単独公演でもほぼ同じネタ(笑)。それを悪い風に思う人もいますが、そういうところも含めて「らしいな~」ってなるんですよね。
ちょっとダメなところも含めて、ありのままの姿が愛されているコンビなんですね。M.Sさんは、公演には年間どれぐらい行かれるんですか?
M.Sさん:去年は寄席と単独、合わせて30回ぐらいは行ったと思います。
平均するとひと月に2、3回は行かれてるんですね。 ちなみに先ほどからお話に出ている「寄席公演」と「単独公演」は、どういう違いがあるのでしょうか?
M.Sさん:寄席は複数の芸人さんが順番にネタを披露する公演で、単独は1組だけのソロ公演ですね。ファン層でいうと、寄席は観光客やアイドル的な推し方をする人も多く、単独は「この芸人のこのネタを見たい」というお笑い好きが多くなる印象です。
なるほど。どちらが好みとかはありますか?
M.Sさん:基本は単独の方が、どのライブよりもそのコンビの良さが濃縮されている感じがして、私は好きですね。ただ、毎年12月は寄席のほうが良くて。というのも、12月はM-1などの大きな賞レースがあるんですが、寄席は基本ネット配信がないのでネタバレを気にせず、賞レース用に磨いてきたガチガチの本気ネタを披露してくれる芸人さんが多いんです。だから、お笑いオタクは12月は寄席に行くんです。今年はこれにかけてるんだなと知れるので、すごくアツいんですよ。 実はこの取材の後も、マユリカが出る寄席公演に行く予定です(笑)。
なんと、それは楽しみですね! 公演の会場ではグッズなども販売しているんですか?
M.Sさん:していますよ! よしもとは今のオタク文化にしっかり便乗して、芸人さんのコレクションカードを販売しているんです。
M.Sさん:実は、こういう写真を集めるのには少し抵抗があったんです。オタクだとまわりにバレたくない、否定されたくないみたいな気持ちがあって。けれど最近、どの界隈でも幅広くオタクという存在が認められてきたというか。自分の好きなことを好きって言いやすくなった気がします。
好きなことを胸を張って語れるのはいいですよね。では、M.Sさんが「推しがいて良かった」と思うのはどんな時ですか?
M.Sさん:先週、コロナにかかってしまい自宅療養していて。心も不安定になりやすいなかで、ラジオやYouTubeを見ることで励まされていました。笑うことでストレスが吹っ飛んで、悩みも忘れて、気が楽になれる。お笑いに支えられてるなと思っています。
M.Sさん:あと、ラジオは本当に生活の一部で、特にダイアンのラジオ、『よなよな…』は大学受験で深夜まで勉強している時にずっと聞いていました。ダイアンのおかげで孤独感がなくなったし、頑張れました。だから最近放送が終わってしまったことがすごく悲しくて。悲しすぎて、大学のコラムを書く授業では『よなよな…』について書きました。
メディア表現学科では、そんな授業もあるんですね。
M.Sさん:先生には「ダイアンに対する愛がよく伝わりました」って言ってもらいました(笑)。お笑いと私の研究テーマはかぶっているわけではないんですけど、このオタク気質は研究にも繋がっていると思っています。
どんな研究をされているんですか?
M.Sさん:はっきりと明言はせずに、意味深な写真や言葉で誰かとの交際などを示唆するSNS投稿、いわゆる「匂わせ投稿」について調べています。私の「探求し、調べる」という気持ちと共通する部分があって、そこが生かされてるかなと。
その論文、ぜひ見てみたいですね。最後に、推しへの愛を語ってください。
M.Sさん:2組とも、場所によっては怠け者とも言われそうな、マイペースな人たちなんですけど、そういった面が笑いにつながっていたりもするんです。生きづらいなかで芸人の道を選び、私たちを笑わせてくれている。本当にありがとうと言いたいです。
【ショーのキャラクター推し】
大変な課題も、
推しが絡むと楽しく取り組めるんです
N.Mさんの推しについて教えてください。
N.Mさん:私はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの『ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー(通称ユニモン)』に登場する「ビートルジュース」というキャラクターを推しています。ユニモンはティム・バートン監督によるホラーコメディ映画をもとにしたショーで、主役のビートルジュースがいて、そこに狼男、ドラキュラなどが登場し、お芝居や歌、ダンスで楽しませてくれるんです。
N.Mさん:実は小学生の頃からユニモンが大好きで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くと親に頼んで1日2回は見ていました。好きすぎてダンスを習い始めたりもしたほどで。
え! それは愛が深いですね。
N.Mさん:でも、昔はショー自体が好きという感覚で、どのキャラが好きとかはなかったんです。それに、そこからしばらくはユニモンには行ってなくて。2021年の7月にユニバーサル・スタジオ・ジャパンにいった時に「昔好きやったな」と思って久しぶりに入ってみたら、ビートルジュースに一目惚れしてしまいました。1番行ってた時期は、週1〜2回ペースで行ってましたね。
すごいですね。ビートルジュースのどういうところが好きなんですか?
N.Mさん:ビートルジュースはこのショーのMCなので、最初に登場してお客さんと絡みながら会場を盛り上げるんですけど、その加減が絶妙で良いんです。ビートルジュースに絡まれるのが夢で、2時間前から並んで前列を取ろうと頑張っていたこともありました(笑)。
絡んでくれるのは、ファンとしては身近でうれしいですよね。
N.Mさん:そうなんです! 前にたまたまビートルジュースの衣装と似たゼブラ柄の服を着ていたら、絡んでもらえたことがあって、すごくテンションが上がりました! それからは毎回着ていくようにしてましたね。
N.Mさん:前列を取った時は、メディア表現学科にある貸出用の一眼レフで撮影もしていました。カメラワークショップの授業で、一眼レフの使い方から、「グリットで6分割したときに、どこに顔がくると全体の構図が美しくなるか」など、構図のことまで詳しく指導してもらえて。その知識が役立ちました!
授業で得た知識を、推し活にも応用しているんですね。
N.Mさん:逆に、推し活が授業で生かされることもあります。メディア表現学科の出版編集Bという授業で自分のオリジナルZINE(個人制作の自由な冊子)を作る課題があって、私はユニモンのZINEを作りました。共通テーマが「未知との遭遇」だったのですが、ユニモンってモンスターじゃないですか。モンスターって怪物とか架空の生物のことで、実際に会ったことのない、つまり未知の存在。だからピッタリだと思って! 素材も自分で撮った写真がたくさんあるし、これしかないなと。
すごい、細部までこだわりを感じます。
N.Mさん:ZINEでも、ショーの雰囲気を感じられるように工夫しました。最初のページはショー開始時のセリフっぽい文章を入れてみたり、ショーでビートルジュース以外は英語を喋るので、登場キャラクターのページには日本語を入れないようにしたりして。最後のページにはショーのラストシーンの写真を載せています。
愛はあれど、ひとりでZINEを作り上げるのって相当大変じゃなかったですか?
N.Mさん:それでも愛が勝ったというか、確かに大変ではあったけど、すごく楽しかったです! 制作期間中は夢中でこればっかりやってました。課題も、推しを絡めるとモチベーション高く取り組めますね!
【ゲームのキャラクター推し】
旅行にも連れていくのが当たり前、
家族みたいな存在です
H.Sさんの推しは何ですか?
H.Sさん:マリオシリーズに登場する、爆弾がモチーフのキャラクター「ボムへい」です。
推しとしては結構珍しいイメージがあるのですが、H.Sさんがボムへいにハマったきっかけは何だったのでしょうか?
H.Sさん:高校3年生の時に今の彼と付き合い始めたころ、何かおそろいのものを買おうとなって、たまたま雑貨屋さんでボムへいのキーホルダーを買ったのがきっかけでした。でもその時は、自分でもこんなに好きになるとは思っていなくて(笑)。男女限らずにつけられて、お互いに知っているキャラでとなった時に、マリオのキャラは良いよねと。そしたらボムへいかクリボーの2択しかなくて、どっちかやったらこっち、ぐらいの感覚でした(笑)。
偶然の出会いだったんですね。そこからどうして推しにまでなったのでしょうか?
H.Sさん:カバンにつけて、毎日見てたらどんどん愛着が湧いてきたんです。この揺れる感じが可愛くて。口がなくシンプルな顔立ちで無表情なのも愛らしいし、アンバランスに歩く姿とかこのネジの部分も好きで。爆弾でここまで可愛くできるなんて、本当に優れたデザインだなと思います。
愛が溢れていますね。推し活としてはどういったことをされるんですか?
H.Sさん:アイドルだったらライブに行ったりできるんですが、そういうのはまったくないので(笑)。主にこの子たちを連れてお出かけや旅行をして、「ボムへい旅行記」というテーマで写真を撮って楽しんでいます。
すごい! ボムへいが本当に旅行しているみたいですね。
H.Sさん:私は写真ゼミに所属しているのですが、そこで学んだ知識も生かされていると思います。どうすれば本当にボムへいが旅行しているように見えるだろうと、何度も角度や向きを調整して撮影していますね。この調子で、季節の空気を感じさせる写真を継続的に増やしていくことで、ボムへいの物語性を出したいな〜と考えてます。
写真はSNSに投稿するんでしょうか?
H.Sさん:はい、Instagramのストーリーにあげることが多いですね。自撮りをあげるのに抵抗があるので、そんなときにボムへいに出てもらいます。
彼はどのような反応なんですか?
H.Sさん:お互いに、旅行に行ったらボムへいを連れていくのが当たり前の感覚で、持ち物のチェックリストに入っています。「ボムへい旅行記」をはじめて、ふたりで楽しめる共通の話題が増えましたね。
彼も同じぐらいボムへい推しなんですね。推し活をしていて、特に印象的だった思い出はありますか?
H.Sさん:ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「スーパー・ニンテンドー・ワールド」ができると知った時の喜びは、ほかでは味わえないものだったので印象に残っています。ボムへいを推していなければここまでの喜びはなかっただろうな、ボムへいのおかげでこれまでの人生より喜びがひとつ増えたんだなって実感しました。エリアが完成して、実際に初めて行った時は本当に感動しました!
H.Sさん:クッパのアトラクションに並んでいる途中に、こんな感じで、ボムへいの製造過程が見れるところがあるんです。「え~! そうやって作ってたの!」ともう彼とふたりで大騒ぎして。ボムへいのことをフューチャーしてくれていて、よりいっそう愛が深まりました。
H.Sさん:カチューシャや耳当てなど、グッズもいくたびに増えていっているので、これからもまだまだ期待できるなと思っています。定期的に通う予定です。
改めて、ボムへいの魅力とはどういったところだと思いますか?
H.Sさん:無表情だからこそ、私たちの捉え方次第で楽しそうにも悲しんでいるようにも見えるところが魅力的だと感じています。工夫次第でいろんな感情を表現できるところが、私を虜にさせたのかなと。本当にかけがえのない存在です!
※記事に記されている所属・役職等は取材時のものです。既に転出・退職している教員、卒業している学生が掲載されている場合があります。
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