岡本駅から徒歩1分、スペシャルティコーヒーを気軽に楽しめるコーヒースタンド。コーヒーと焼菓子が楽しめるほか、自分好みの豆を試飲しながら購入できる。「ご自宅でコーヒーを淹れることは実は簡単なんです。淹れてみたいけど何を揃えたらいいかわからない、どうやって淹れたらいいかわからないなど、気軽にスタッフに相談してみてください」と店長さん。

スペシャルティコーヒーとは生産国の栽培状況から鮮度や品種、製法などの厳しい基準を通過した豆を使用したコーヒーのこと。岡本店で人気のオリジナルブレンド、「岡本ブレンド」は深煎りならではのしっかりとした味わいで、チョコやナッツのような香ばしさ。豆は基本10〜12種が店に並び、季節によりラインナップが変わる。「アイスコーヒーは苦くて飲めなかったけど、ここの水出しコーヒーは美味しくて飲めた！」という甲南女子大生からの声にも納得のおいしさ。

自社ブランド「THE BRANTA BAKE STORE」のパティシエがコーヒーの味に合うようにと作った新作のパウンドケーキは、練乳入りでしっとりとした食感に。キャラメルラテも同パティシエが自家製でキャラメルをつくるなど、コーヒーの魅力を最大限に引き出そうというこだわりが詰まっている。

店構えやロゴがかわいいこちらは、本格イタリアン「ピッツェリア ダル リッチョロ（以下、本店）」の姉妹店。店名の「ジェラッテリア（＝ジェラート専門店）」「ガストロノミア（＝お惣菜屋さん）」という言葉の通り、ここでは無添加のイタリアンジェラートのほか、本格パニーノやコーヒーも楽しめる。

“添加物や着色料に頼らない安心な食べ物で、みんなが落ち着けるカフェを作りたい”との思いで、2022年にオープン。親しみを込めて「ケ・ボンタ」「ボンちゃん」と呼んでくれるとうれしいとのこと。テイクアウトがメインだが、店内にはイートイン席も数席用意されている。雨の日はスプーン1杯分の好きなジェラートをおまけしてくれるなど、ちょっとした優しさもうれしい。

ジェラートは“子どもが毎日食べても良いものを”と、白砂糖は不使用。種類は通年と季節限定があり、定番人気は通年置いているミルクとピスタチオ。素材のうまみを生かしたジェラートは濃厚でコクがありながらもくどさがなく、何度も食べたくなる味。

季節限定ジェラートに使う果物は、台風などの自然災害で傷がつき出荷できなくなったものを農家さんから積極的に仕入れているそう。「味は美味しいのに見た目だけで廃棄されてしまう果物を、ジェラートなら美味しく生かすことができると思ったんです」とオーナーの奥様。フードロス問題に取り組むことで、お客様だけでなく農家さんも笑顔にしている。

サクサクモチモチ生地のパニーノは、本店でシェフを務めるピザ職人のご主人によるもの。定番と季節限定のメニューが4〜5種類あるなかで、一番人気はポルケッタ（写真手前）。ハムは八鹿豚という品種で、その中でも子を産んだあと殺処分になってしまう母豚の肉を使用することでSDGsにも貢献している。お店は朝早くからオープンするため、朝食がわりに利用するお客様も多いのだそう。コーヒーはナポリ式のエスプレッソマシンを使用したラテがおすすめ。

関西の雑貨好きなら誰もが知る輸入雑貨店。ご夫婦で経営されており、店内にはタイやベトナム、インド、ヨーロッパなど、世界各地から直輸入で仕入れたカラフルな食器や雑貨が所狭しと並んでいる。なんと、お店の内装はご夫婦の手作りらしい。

時には海外の製造元と交渉し、日本人の好みや食事シーンに合わせたアイテムをオリジナルで作ってもらうことも多いそう。ひとくちに琺瑯（ほうろう）の器といっても、パキスタンと中国では作りに違いがあったりと、それぞれに味わいがあり、一期一会の出合いが楽しい。

かわいさはもちろん、驚くのはそのお値段。お皿が数百円、カゴが千円など、「かわいい」と惹かれたものを気軽に買えるのがうれしい。「疲れた日や気分を変えたい時に、日常のなかにお気に入りのものを1点でも取り入れて、気分をあげてもらえたらなと思い、この値段にしています。ひとり暮らしの学生さんもよくきてくれてうれしいですね」と奥様。

雑貨の使い道をお客様が自分たちで考えてくれるのも楽しみだそう。「古い器を植木鉢にしてみたり、おちょこをピンクッションにしてみたり。私たちだけでは考えつかないような、素敵なアイデアを聞くのも楽しいです」と奥様。買ってきたお惣菜をオシャレな器に入れ替えるだけで、味が違って感じるかも？　そんな素敵な変化を楽しめるお店だ。

岡本界隈の学生御用達のラーメン店といえばココ。「スクールバスの停留所から近く、帰り道に良い匂いがしてきて、つい寄ってしまうんです。女性の店員さんもいて、行きやすい雰囲気なのがうれしいです」という甲南女子大生からの声も。平日のお昼には学割もあり、何度も通いたくなってしまう。

一番人気の味付け煮卵盛りは、まろやかでやさしい口当たりのクリーミー豚骨と、するする箸が進む、自家製極細麺が特徴。豚骨、鶏ガラ、野菜を煮込んだスープは、コクがあるのにしつこさがなくさっぱりしていて、ついついスープを全部飲み干してしまうほど。自家製のチャーシューはトロトロで絶品！

ラーメンは全て豚骨ベースだが、醤油や塩のバリエーションもあってその日の気分によってチョイスできる。スープによって麺の種類を変えているのもこだわりのポイント。

ラーメンにおまけでついてくる高菜キムチもうれしいポイント。そのまま食べてもよし、ラーメンに入れて味変してもよし。

約50年続く老舗カフェは、ワッフルが看板メニュー。創業当時から使われている機械で作られたワッフルは表面サクサク、中はふわふわ。ワッフルの生地は今でも十二分に美味しいのに、日々試行錯誤を重ねてアップデートしているんだとか。

「フルーツワッフル」は通年ものと季節ものがあり、写真は通年商品の「マンゴーワッフル」。マンゴーが山盛りにのっており、満足度は抜群。フルーツのおかげでボリューミーでもパクパクいけてしまう。季節限定だと、冬から春にかけて登場するイチゴが特に人気だそう。

店内はクラシックが流れる落ち着いた空間。店主さんの趣味で作られた水槽が見える席では、カラフルな熱帯魚や珊瑚、イソギンチャクに癒されて、お腹も心も満たされる。「初めてのお客様もまた来たいなと思っていただけるお店を目指しています」と店主さん。モーニングセットやサンドイッチなどの食事系、フルーツジュースや紅茶、自家焙煎のコーヒーも揃い、どんな人をも満足させる懐の深さが、長年愛される秘訣かもしれない。

最近新しくメニューに加わった米粉のシフォンケーキは、「何度も食べてほしいから」と無添加にこだわり、週ごとにココアや紅茶など味も変えているそう。ふわっふわの生地は、お米の風味がふんわりと香るやさしい味。クリームと季節のフルーツとの相性も抜群。

阪神間を代表する老舗ベーカリーのひとつ「ケルン」の新店舗は、“パンで社会を幸せにする”がコンセプト。パンのほかにもフェアトレードのコーヒーや、SDGsをテーマにセレクトされた調味料、犬用のおやつまで、多彩な商品が並ぶ。兵庫県の近隣農家さんの不選別野菜も販売しており、お店の方いわく「味は抜群！　旬の野菜はなにが送られてくるのか、私たちも知らないんです（笑）。今日はどんな野菜が店頭に並ぶかな〜というおもしろさがあります」とのこと。

天井にぶら下がった印象的な木のオブジェは、六甲山の間伐材をケルンの代表みずから伐採したもの。他にも、フードロスに配慮したパン販売の仕組みで福祉施設に協力している。「入口はパンという毎日の食べものから。立ち寄ったときに、何気なく一緒においてある食品類やオブジェに触れて、SDGsに関心を持つきっかけにしてもらえたら」とお店の方。

ズッキーニ、れんこん、かぼちゃなど、野菜たっぷりの食感が楽しいパン。生地にはくるみなどのナッツが練り込まれており、食べ応え十分。

トマト嫌いの人も食べられると噂のクラッシュアイスは、果肉がゴロゴロ、フルーツのように甘く、トマトの概念が覆るほど。淡路島産の「プチぷよ」というトマトを使用。皮が柔らかく輸送に向かないため、スーパーではあまり出回らないそう。GABAが豊富に入っており、疲労回復にも良いとのこと。

阪急岡本駅とJR摂津本山駅、2つの駅から徒歩約5分という立地抜群のスクールバスのりば。ここから出発するえんじ色のスクールバスは、甲南女子大学に通う学生や教職員であれば誰でも無料で利用可能。

のりば内は多くの学生が集合できる広々とした空間になっている。空調も完備しており、暑い夏の日も寒い冬の日も快適。壁際にはベンチが設置されているので、早く着き過ぎた日は座ってゆっくりバスを待つことができる。

※記事に記されている店舗情報は取材時のものです。現在とは情報が異なる場合があります。