毎日写真が撮りたくなる、キャンパス
甲南女子大学で見つけた、私だけのフォトスポット
神戸の街や海を見晴らす小高い丘の上にある甲南女子大学のキャンパス。登録有形文化財に登録されている歴史ある建物や、創立100周年事業の一環として建てられた10号館など、ゆるやかな傾斜を生かして建ち並ぶ白亜の建物群は17棟におよびます。
その魅力は高校生にも評価され、2025年の進学ブランド力調査(関西エリア)では、イメージ項目別知名校ランキング「キャンパスがきれいである」で4位になったのだそう。
そんな、多くの絵になる風景に出会えるキャンパス内で甲南女子大生は日々どんな写真を撮っているのでしょうか?スマホのカメラロールに入っている写真をのぞかせてもらいながら、甲南女子大生たちのとっておきのフォトスポットを調査!建築的に有名な場所だけではない、毎日通うからこそ知るフォトスポットが続々登場しました。
S・Yさんのフォトスポット
“体育館横の裏門から駅へ抜ける階段”

大学では普段はどんなときに写真を撮りますか?
S・Yさん:たぶん同じ人も多いと思うんですが、「BeReal.(ビーリアル)」というアプリに登録しているので、その通知が来たタイミングで撮ることが多いです。休み時間や空きコマなどに、食べ物とか教科書とかを、大学の雰囲気が伝わるような感じで背景に少し建物などを入れながら撮るようにしています。
※BeReal.(ビーリアル):1日1回ランダムな時間に届く通知を受け、通知後2分以内にリアルな日常を撮影して投稿するSNSアプリ。
※甲南女子大学では授業時間内での撮影を認めておりません。

そんなS・Yさんの大学でのお気に入りのフォトスポットを教えてください!
S・Yさん:ここのキャンパスは高い場所にあるのでどこからでも見晴らしがいいんですけど、そのなかでも一番おすすめしたいのが、体育館横の裏門を出た先にある階段からの景色です。
駅まで続く裏道なんですが、その階段からの眺めがまるで映画のワンシーンのようなんです。友だちと歩いておしゃべりしながら帰るのが楽しいので、あえてスクールバスに乗らずにこちらのルートで歩いて帰っています。

写真を撮るときのポイントやこだわりなどはありますか?
S・Yさん:高校時代にはよくアプリで加工をしていましたが、当時の先生に「加工をしていないほうが思い出をふり返りやすいよ」と言われ、それからは自然のままのほうが素敵だなと思うようになりました。ちょっとくらい変に写っていたとしても、それもおもしろい思い出だと最近は思っています。


S・Yさん:あとは周囲の緑を入れたり、友だちを撮影するときは、手を広げるなどポーズを指定したりしていますね。

ほかにもキャンパス内で撮った写真があれば見せてください!
S・Yさん:これは5号館にある文化社会学科のコモンルームで撮った写真です。ここにはいろんな種類のボードゲームが置かれていて、文化社会学科の学生以外でも利用できるんですよ。空き時間に友だちとゲームをしている様子を撮ってみました。

※人間科学部 文化社会学科は同学部の生活環境学科と統合し、2026年4月より社会学部 総合社会学科となります。
S・Yさん:あとは、体育館で撮った写真もあります。授業やクラブ活動で使われていない時間帯であれば学生個人でも利用できるので、バドミントンやバスケットボールなどをして過ごしていて。
実はこれまで運動部には入っていなかったのですが、スポーツが楽しくなって最近「バラエティスポーツ同好会」を立ち上げました。設立して約1カ月で40人ほどのメンバーが集まったので、これから活動に力を入れていきたいと考えています。大学での生活も残り約7カ月、大学で撮った写真って特別なので、残りの学生生活もたくさん写真に残していきたいですね!

A・Nさんのフォトスポット
“カフェ・Soleilの鏡”

A・Nさんは、はじめて甲南女子大学のキャンパスに来た日に写真を撮ったとか?
A・Nさん:高校1年生のときにオープンキャンパスに参加して、ここからの景色の美しさに感動したことを覚えています。帰り際ちょうど夕方だったんですが、陽が沈む神戸の街並みの写真を撮って帰ったほどです。
大学内で撮った写真を見せてください!


A・Nさん:これは、第1学生会館の3階に昨年オープンしたカフェ「Soleil」のアフタヌーンティーセットです。Soleilはメニュー考案に学生スタッフが関わっていて、私もメンバーのひとりとして、こちらのアフタヌーンティーセットを考案しました。友だち2〜3人でシェアして食べられるのと、季節ごとにメニューの構成内容が変わるので本当におすすめです。写真だけ見ると、まさかここが大学とは思えないですよね(笑)。
外の景色もあいまって、どこかのホテルのカフェで撮影したかのようです!ほかにも、Soleil内でおすすめのフォトスポットがあるとか?
A・Nさん:甲南女子大学の学内には鏡がたくさんあって、友だちと撮影するときによく使うのですが、なかでも、Soleilにある鏡は特にゴージャスというか絵画の額縁のようなデザインで、ここに友だちと写って撮るのがお気に入りです。背景も白を基調としていてきれいなので、大学じゃないような雰囲気の写真が撮れますよ。


日々、たくさん写真を撮っているのですね。
A・Nさん:学生広報委員の「KANON」に入っているのでスタッフ同士で撮ったりもしています。オープンキャンパスが終わって来校者が帰ったあと、「KANON」のスタッフと第1学生会館前の芝生スペースで記念写真を撮るのが定番になっています。丘の上ということもあり余計なものが写り込まないのと、ガラス貼りがきれいな学生会館と空をバックに撮る構図はすごく気に入っています。

H・Tさんのフォトスポット
“キャンパスを黄色に染めるイチョウの木”

H・Tさんは甲南女子大学のどんなところが気に入って入学を決めたのですか?
H・Tさん:そもそも取りたい資格が取れる大学だったということがありますが、私もオープンキャンパスでの印象が決め手になりました。スクールバスを降りた瞬間から歓迎されている雰囲気があってうれしかったのと、キャンパス内に自然が多いのもいいなと思った点です。

たしかにキャンパスは六甲の山を背に、自然に囲まれたすてきな環境ですね。
H・Tさん:キャンパス内には紫陽花などの季節の花がいろいろと咲いていますし、なかでも秋はイチョウが黄色に色づいて本当にきれいなんですよ。

写真を撮るときに何か意識をしていることやこだわりはありますか?
H・Tさん:食べ物写真のときは背景にさりげなく場所がわかるようなものを入れるようにしてみたり。それ以外だと、自撮りをするときは、TikTokなどでトレンドの撮り方をリサーチして、試してみたりしています。
たとえば、どんな撮り方があるのでしょう?
H・Tさん:自撮りでもあえてインカメラ(スマートフォンのディスプレイ側についたカメラ)を使わず、外カメラで画角を0.5xに変更して撮ると、背景が広く写るので小顔効果があるな、とか。あとは、地面より空を多く入れるとスタイルがよく見えるなとか。
基本的に最近、加工をすることはないので、友だちを撮るときもどんなふうに撮るとかっこよく撮れるかとか、スマホのテクニックでいい写真が撮れる方法を研究しています。


ほかに、お気に入りの場所はありますか?
H・Tさん:絵になる場所でいうと、キャンパスの一番奥の山の中にあるツリーハウスでしょうか。私が所属しているレクリエーションのゼミでは神戸の小学生を招いて一緒に遊ぶプログラムがあるのですが、その際に子どもたちと一緒に行ったことがあります。木々に囲まれた環境にひっそりとたたずむツリーハウスはまるで絵本に出てきそうな雰囲気なんです。

H・Tさん:校舎でいうと、フリースペースやコンビニがある10号館で過ごすことが多いので、そこでも写真を撮っています。オープンキャンパスのときにきれいな校舎で設備も充実しているのを見て、こういう環境で学生生活を送りたいなと強く思ったことを覚えています。
どの校舎も本当に絵になりますよね。
H・Tさん:私もBeReal.をしているのですが、コンビニで飲み物を買ってきてパソコンを出して、「さあ今から勉強するよ!」と気合を入れる意味で写真を撮ることがあって。その写真を見た高校時代の友人たちからも、「きれいな大学でいいなぁ」っていつも言われています。
ほかにもこんなフォトスポットが
ありました!
もっと「自分だけのフォトスポット」を教えてもらいたい!ということで、みなさんのカメラロールをこっそりのぞかせていただきました。
K・Mさんのフォトスポット
“カフェSoleilのガンダム席”

K・Mさん:3階のカフェ内はいろんなタイプの席があって、そのなかで勝手に「ガンダム席」と呼んでいるのですが(笑)、ヘッドレスト付きのひとり用ソファから撮る景色がおすすめです。
景色のいい窓側を向いているひとりがけのソファで、3階にあるので見晴らしが良くて、その席から写真を撮るとキャンパスや芝生がきれいに写ります。
居心地もかなり良くて、ヘッドレストが頭を包み込むような感じになっているので、ちょっと仮眠をしていても周囲にバレません(笑)。家族にこの写真を見せたら「いいところに通ってるね」ってうらやましがられました。BeReal.で突然通知が来たとしても、どこを切り取ってもきれいなキャンパスだと思います。

A・Yさんのフォトスポット
“1号館6階から見る神戸の夜景”

A・Yさん:私が在籍している看護学科は1号館6階に教室があるのですが、手前の10号館よりも高いので窓からの眺めが本当にいいんです。特に看護学科は授業の終わりが19時ごろとか暗くなっていることもあるぶん、神戸の夜景を楽しむことができます。看護学科の先生にも「この夜景を楽しめるのは看護学科の醍醐味よ」と言われましたし、授業をがんばったご褒美のように感じています。

M・Kさんのフォトスポット
“1号館横の坂道”
M・Kさん:私は甲南女子大学のキャンパスを象徴するような坂道のある風景が好きです。看護学科なので毎日1号館横の坂道を通りますが、校舎から出て坂道に出ると木々の色づきなど季節の変化を感じる瞬間があるんです。もちろん坂道はしんどい面もあります。だけど傾斜があるからこそ出会える景色ですし、授業で疲れていてもきれいな景色を見ると癒されます。

N・Yさんのフォトスポット
“学生食堂”
N・Yさん:BeReal.で撮ることがほとんどなので、写真を撮る場所というと、おのずと自分がよくいる場所になってしまうのですが……(笑)。私は学食が好きでよく過ごしているので、そこでの写真が多いです。ごはんを食べたり、自習スペースとして利用したりして、その様子を写真に撮ったりしています。ちなみに、私は学食のカツカレーがお気に入りで、週に2回は食べています(笑)。
旅行とか遠出をしたときはもちろんですが、大学での何気ない日々の写真も大事にしています。

[シーソー]って?



遊びが学びに、学びが遊びに。
いま、あなたの目に映る何か。
あなたの心をどうしようもなく 惹きつけている何か。
角度を変えれば、遊びが新しい学びに、
学びがとびきりの遊びになる。私の近くの、私の中の、
[シーソー]は、そのことに 気づくきっかけになりたい。
キャンパスマガジン[シーソー]、
はじまります。